【5分でわかる】急性虫垂炎(盲腸)になったら、まず知っておきたいこと

5分でわかる病気のこと

疑問

虫垂炎になった患者「虫垂炎になってしまいましたが、まず知っておいた方がいいことは何ですか?」

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

急性虫垂炎はお腹が痛くなった時に、まず考えなければならない病気で、基本的には手術をして治します。
急性虫垂炎になってしまった患者さんが、まず知っておいた方がいいことを、5分程度でわかるように簡潔に説明します。

急性虫垂炎を数多く診て手術してきた私が、「急性虫垂炎とは何ですか?」という疑問に答えます。

急性虫垂炎(盲腸)とは?

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急性虫垂炎とは、虫垂の内腔が閉塞することで血流やリンパ流が障害され、細菌が増殖し虫垂が腫れる病気で、俗に盲腸と言います。内腔が閉塞するのは、糞石(便の固まり)、リンパ組織の過形成、腫瘍などによって引き起こされると言われています。生涯発生率は6-8%で、10-30歳に多く、腹痛の中で手術になりうる、最も頻度の高い腹部救急疾患です。

虫垂は大腸の一部で、右下腹部にある約5cmの腸管です。放置すると虫垂が腐って、穴があき(穿孔し)、便がお腹の中(腹腔内)に漏れたり、膿瘍を形成したりします。お腹全体に炎症が広がれば急性汎発性腹膜炎となり、敗血症性ショック、多臓器不全となり、命に関わります。死亡率は約0.2%です。

急性虫垂炎(盲腸)ってどんな症状?

森

急性虫垂炎の典型的な症状は、食欲低下→心窩部(みぞおち)から臍(へそ)周囲の痛み→悪心(吐き気)・嘔吐→右下腹部に痛みが移動→37度の微熱の順に出現します。

歩いた時にお腹に痛みが響く場合は、腹膜炎を起こしている可能性が高く、速やかに受診することをお勧めします。血液検査やCT検査をして診断します。

発症から2日以上経過、38℃以上の発熱、お腹全体が痛む時は、虫垂が穿孔していたり、膿瘍形成していることが疑われます。

急性虫垂炎(盲腸)の治療法は?

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急性虫垂炎の治療は迅速に手術し、腫れた虫垂を切除することです。腹腔鏡を用いて、腫れた虫垂を切除します。

手術時間は約20-60分、翌日から食事を再開し、術後2日目に退院できます。穿孔し腹膜炎が広がっている場合は、3-5日間の点滴抗生剤治療が必要ですので、1週間程度の入院が必要となることが多いです。

腹腔鏡による虫垂炎(盲腸)の日帰り手術とは?

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急性虫垂炎を抗菌薬で散らした場合、虫垂が残っているため、再発のリスク(治療後5年以内に約40%)腫瘍のリスク(約1%)が残っています。待機的な予定手術であれば、日帰り手術で虫垂を切除することができます。

一旦炎症が治まってしまうと、虫垂の腫れは軽度で、手術は短時間で終わり、体の負担も少ないため、腹腔鏡による日帰り手術が可能で、術後60分程度で帰宅できます。

まとめ:急性虫垂炎は、初回発症時に迅速な腹腔鏡による手術を勧めます。

この記事のポイントをまとめます。

  • 急性虫垂炎の典型的な症状は、食欲低下→心窩部から臍周囲の痛み→悪心・嘔吐→右下腹部痛→微熱の順に出現します。
  • 急性虫垂炎は、初回発症時に迅速に手術することを勧めます。
  • 腹腔鏡下手術は、傷が小さく痛みが軽く、入院期間が短く社会復帰が早く、術後の腸閉塞が少なく、傷の感染が少ないのでおすすめです。
  • 急性虫垂炎を抗菌薬で散らした場合は、再発を予防するために、日帰り手術も可能です。
松下公治 写真

松下「急性虫垂炎でまず知ってほしいポイントをお話ししました。病状や年齢、基礎疾患などによって、個々の治療方針は違ってきますので、主治医とよく相談することが大切です。」

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