まさか自分が開業するとは!
まさか自分が開業するとは、全く予想していませんでした。
外科医の仕事にはとても満足し、日々充実感を感じていました。
クリニックを開業することは、独立して起業することです。
その知識や経験はなく、大きなリスクを伴うことなので、開業は考えていませんでした。
患者さんに喜んでもらえたことで…
2017年から東京外科クリニックで腹腔鏡を使った日帰り手術に取り組み、研究を積み重ねてきました。
日帰り手術を経験することで、入院する患者さんの負担の大きさに改めて気づきました。
病気を治すことばかりに目を向けてしまい、病気で入院することの大変さ、その苦痛や負担には目を背けていました。
日帰り手術に携わるようになって、その負担を減らすことがどれだけ大切かということに気づかされました。
そして工夫を積み重ねた結果、患者さんにとても喜んでもらえたことで、やり甲斐を感じるようになりました。
クリニックを開業しようと決意した理由とは?
患者さんの目線で考え、私が理想とする日帰り手術を探究するためには、自らが開業するしかありませんでした。
埼玉県内には腹腔鏡による日帰り手術を受けられる外科クリニックがありませんでした。
そこで、交通の要所である大宮駅に日帰り手術を専門に行うクリニックを開院することにしました。
鼠径ヘルニアや虫垂炎で困っている患者さんは多いものの、それを専門とする医師が少ない分野です。
やるなら、とことん1つのことを追究しようと思いました。
こうした経緯で、日帰り腹腔鏡手術に特化した専門性の高いクリニックを作ろうと決意を固めました。
2023.01.01
鼠径ヘルニア(脱腸)の腹腔鏡による日帰り手術
鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り腹腔鏡手術 日帰り手術とは、手術したその日に帰宅できる手術のことです。 日常生活を続けたまま手術を受けられることが大きなメリットで、費用対効果に優れていることもあり欧米では既に一般的です。鼠径(そけい)ヘルニアの治療は、日本では93.5%が入院手術(日帰り手術...