女性の鼠径ヘルニア(脱腸)は男性の場合と、何が違うのでしょうか?
男性に多いと言われている鼠径ヘルニアですが、実は女性にも結構多い病気です。
ヘルニア外科医の院長松下が、女性の鼠径ヘルニアについてわかりやすく解説します。
女性が鼠径ヘルニア(脱腸)になることはありますか?
鼠径ヘルニア(脱腸)は男性に多い病気ですが、患者数が多いので、女性にも比較的多い病気です。
国内では毎年12万人以上の方が、手術を受けており、外科の中では最も手術数の多い疾患です。
生涯発症率は女性が3-6%で、男性の27-43%に比べると低いものの、罹患する可能性が高い病気の一つです。
女性の鼠径ヘルニアは男性の約1/10で、30人に1人ぐらいです。
女性の鼠径ヘルニア(脱腸)の症状は?
女性の鼠径ヘルニアの症状は、立ち上がったりお腹に力を入れると鼠径部(足の付け根)がぽっこり膨らんで、手で押したり横になると戻ります。
典型的な症状は、男性と同じです。
ただし、女性の鼠径ヘルニアは、腫瘤(しこり)や痛みとして自覚することも多く、画像検査も必要となることが多いです。
女性の鼠径ヘルニアは症状だけでは診断が難しいので、自己判断しないで受診した方がいいです。
女性の鼠径ヘルニア(脱腸)は何科ですか?
女性の鼠径ヘルニアは外科、消化器外科に受診してください。
ヘルニア外来を行っている病院があれば、より最適です。
女性の鼠径ヘルニア(脱腸)に関連した病気は?
女性の鼠径ヘルニアは、通常の鼠径ヘルニアと少し違うことがあります。
鼠径ヘルニアに関連した病気として、大腿ヘルニアやヌック管水腫と診断されることも多いです。
妊娠時に子宮円索部に静脈瘤ができ、痛みも伴うこともあります。
これらの病気を鑑別し、超音波検査やCT検査を駆使して正確に診断することが重要です。
女性の鼠径ヘルニアは自己診断が難しいので、ヘルニア外来に受診することをお勧めします。
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女性の鼠径ヘルニア(脱腸)の治療は?
鼠径部の解剖学的構造は男性と違うので、その違いを考慮して手術を行う必要があります。
また、大腿ヘルニアやヌック管水腫を合併している可能性を、常に念頭に置くことも大切です。
当院では鼠径ヘルニアや大腿ヘルニアの腹腔鏡手術を日帰りで行っています。
※当院でヌック管水腫の手術は行っていませんので、ご注意ください。
鼠径ヘルニア(脱腸)の治療は受診して相談を!
大宮駅から徒歩3分にある埼玉外科クリニックでは、鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡による日帰り手術を行っています。
当院は最難関の内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)の資格を持ったヘルニア外科医による腹腔鏡手術が受けられる、日本でも数少ない日帰りクリニックです。
ヘルニア外科医の院長松下が、全ての患者さんを診察し、全ての手術を自らが執刀します。
鼠径ヘルニア(脱腸)でお悩みの方は、まずは当院のヘルニア外来に受診してご相談ください。
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