手紙

初めて受診する病院には紹介状を書いてもらいましょう

質問者
「初めて受診する病院には、紹介状は必要ですか?」
ヘルニア外科医 松下
「毎日のように紹介状のやり取りをしている外科医の私が、紹介状の疑問に答えます。」

初めて受診する病院には紹介状(診療情報提供書)を書いてもらいましょう

書類

日本ではフリーアクセスなので、紹介状がなくても病院に受診できますが、紹介状がないと、白紙の状態から診察し、検査、診断する必要があります。

これまでの病状、治療経過などはとても重要で、それがわからないと診断に難渋することがあります。

紹介状があると、受診した時点で病状が把握できるのが大きな利点です。

元々どんな持病があり、どんな検査をして、何の病気と診断されたかが、すぐに把握できます。画像もあれば重複して検査をする必要もなくなります。

また、専門医に直接受診した場合によくあるのが、専門違いが多いことです。

症状だけで自己診断して、どの専門医にかかればいいかを判断するのは結構難しいです。

違う専門医に受診してしまうと、本来かかるべき専門医に受診するまでに遠回りしてしまいます。

紹介状なしに受診すると、病院の規模によっては追加料金(選定療養費)を請求されます。

紹介状とは?

紹介状とは、患者さんを他の医療機関に紹介する時に医師が書く書類のことで、診療情報提供書とも言います。

内容は、紹介する目的や、病状、これまでの治療経過、検査の結果、薬の内容などです。

更に、画像データが必要な時は、CD-ROMにコピーして同封します。

紹介状は誰に書いてもらいますか?

紹介状を書いてもらうのは、通常かかりつけ医です。

何か症状や困ったことがあれば、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

お薬手帳があれば大丈夫ですか?

お薬手帳も貴重な情報源です。どの病院に通い、どんな薬を飲んでいるかがわかります。

初めて受診する病院には、必ずお薬手帳を持参するべきです。

ただし、診断名や病状、内服している理由は書いていませんので、これだけでは不十分です。

紹介状を持参する利点と欠点は?

紹介状を持参する利点

  • 良い先生を紹介してもらえる。
  • 紹介先に受診した時に、追加料金(選定療養費)を払う必要がない。
  • 紹介先での診療が終わったら、紹介元に情報提供してもらえる(返事が送られる)。

紹介する先生は、これまでにも数多くの患者さんを紹介をしています。

紹介してどうだったか、これまでの経験から、どの病院、どんな先生が良いかをよく知っています。

そんな先生が紹介してくれる紹介先は、自分で探した病院よりも良い選択である可能性が高くなります。

診療が終わったら、返事の手紙が紹介元に送られます。

紹介先での診療内容をかかりつけ医が把握することで、今後の診療に繋がります。

紹介状を持参する欠点

  • 紹介状を書いてもらうのに、受診する必要があり、手間と料金(診療情報提供料)がかかる。
  • 必ずしも良い先生を紹介してもらえるとは限らない。
  • 紹介状を書いてもらいにくい、言いづらいことがある。

良い紹介状を書いてもらうには、普段からかかりつけになっておくことが重要です。

紹介状を持参する時の最もネックとなるのは、医師に遠慮して、書いてもらいにくいと思うことです。

これは大きな間違いで、医師は毎日のように紹介状のやり取りをしていますので、日常業務の1つに過ぎません。

信頼できるかかりつけ医は、適切な時に最適な医師を紹介してくれます

紹介状が必要ない場合はどんな時か?

緊急を要する時には、紹介状は必要ありません。

すぐに救急車などを利用し、救急病院に受診しましょう。

受診した後に、必要に応じて医師がかかりつけ医に紹介状を依頼してくれますので大丈夫です。

選定療養費や診療情報提供料の料金はいくらか?

選定療養費とは、紹介状なしに大病院に受診した時に支払うもので、全額自己負担で5,000円以上かかります。

診療情報提供料は、紹介状を発行してもらう時に支払うもので、2,500円なので、3割負担なら750円程度です。

条件や施設によって異なりますが、紹介状を持参する方が負担額は少なくなります。

紹介先が不明の状態で、紹介状を書いてもらえるか?

紹介状には紹介先の病院名を書く必要があります。

自分から紹介を希望する時は、どこに紹介して欲しいかをはっきりさせておいた方がいいでしょう。

紹介状には期限があるか?

特に期限は定められていません。病状によっていつ受診した方がいいかは違いますので、紹介元の医師に聞くといいです。

通常は、早めに受診した方がいいです。

1年前の紹介状を持参しても、病状は変わっていますし、紹介状の意味が無くなってしまいます。

病院を変えたい時に紹介状は必要か?

必ず持参して受診した方が良いです。

紹介状がないと、どんな病気かもわからず、何を診ればいいかもわからない状態になってしまいます。

いつも薬だけもらっているので、それだけ処方して欲しいと希望する人もいますが、薬を処方するためには、その病状を把握する必要がありますし、その責任もありますので、避けるべきです。

病院に初診で受診する時の3つのポイントとは?

  1. かかりつけ医に紹介状を書いてもらい、持参しましょう。
  2. 主訴をはっきりさせておきましょう。
  3. お薬手帳を持っていきましょう。
  4. 今後の予定を確認しておきましょう。

大きい病院に受診する時や、専門医に受診する時には、紹介状の利点が大きいです。手術や専門的な治療を受ける時には、是非紹介してもらうことをお勧めします。

主訴(主な症状)をはっきりさせておくことも大切です。最も困っている症状は何か医師に伝えましょう。

お薬手帳があると、薬の確認ができますので、是非持参するといいです。

受診した時に検査や手術日程を決められるように、1ヶ月程度の予定を確認しておきましょう。

まとめ:病院に初診で受診する時には、紹介状を持っていくことをお勧めします。

・ 紹介状とは、患者さんを他の医療機関に紹介する時に、医師が書く書類のことです。
・ 紹介状があると、受診した時に病状が把握しやすいのが大きな利点です。
・ 病院に初診で受診する時には、紹介状とお薬手帳を持参し、今後の予定を確認しておきましょう。

 

ヘルニア外科医 松下
「紹介状について詳しく説明しました。医療は一人の医師だけで完結するものではありませんので、紹介状はとても大切です。」

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