読書に関する私の悩みとは?
なぜ読書をしても、なかなか役に立った実感がないのかと悩んでいました。「国語は苦手だから仕方ない」、「いつか役に立つかもしれない」、「読んだことで満足」と思っていました。本を読むこと自体は嫌いではありませんでしたが、読んでもすぐに内容は忘れてしまうし、読書をする意味があるのか、正直よくわかりませんでした。
本屋に行くのは好きで、ついつい本を買ってしまいます。家に本が貯まってしまい、以前は本棚に囲まれて生活していました。本棚の高さが180cmぐらいあったので、地震が来たら本棚が倒れてきて、命の危険を感じてしまうほど状態でした。本は重いので、引っ越しする時は大変です。本を詰め込んだダンボールを持った時に、ぎっくり腰になってしまい、身動きできなくなってしまったこともありました。
そんなたくさんの本に囲まれていた時にたくさん読書をしていたかというと、そうでもなく、読まれていない本がたくさんありました。本を読む時は赤ペンを持って、線を引きながら読んでいました。その場では読んだ気になれて満足していましたが、内容を覚えていたかというと、ほとんど忘れていました。読み返すこともほとんどありませんでした。
新しく変わった私の読書法
現在の本棚の高さは120cmしかなく、しかも1つだけで、雑貨と本を置いています。たくさんあった本はどこに行ってしまったかというと、必要なものはScanSnapで自炊してPDFとして残し(大変でした)、読み返すことがない本は破棄しました。電子化することで、いつでも必要な情報にアクセスできるようになっただけでなく、本棚が無くなった分、部屋が広くなりました。
本をPDF化する自炊方法
読書方法も大きく変わりました。以前は「線を引いて、知識を蓄積する」読書法でした。現在は「拾い読みして、アウトプットする」読書法に変わりました。Webで情報検索するのと似た感覚で読んでいきます。Webでは1つのサイトを隅々まで読まないのと同じで、本の全体を眺めながら、必要な情報をピックアップしていきます。特に表紙、目次、図や表などは丁寧に読みます。今の自分に役立つと判断した情報は厳選してピックアップし、抽出した情報はメモします。たくさんメモするのは大変なので、情報量が絞られ、無駄な情報が減ります。
また、読書と同時にWebも併用します。Googleで「本のタイトル 要約」で検索すると、本のまとめ記事を読めることがあります(flierなど)。また、関連したワードをGoogleで検索することで、情報を得ることができます。最近では、YouTube(中田敦彦のYouTube大学,サラタメさんなど)に本の解説がアップされていることもあります。漫画で読める本もあるので、導入に使うのも手です。興味を持った分野や、得たい情報をまとめて情報収集した方が効率がいいので、このように様々な方法を併用します。
» flier
» 中田敦彦のYouTube大学
» サラタメさん
インプットしない読書術〜アウトプットするためのツールとして活用〜
読書はインプットする行為ですが、逆にアウトプットを意識した方が得られるものが多いです。インプットを意識すると、たくさん情報を得ようとして、マークだらけになったり、覚えておこうとして熟読してしまいますが、数日すると結局は忘れています。アウトプットを意識すると、この知識を利用して何をしようかとか、SNSで何を発信しようかとか考えられます。そのことで、自分の知識として使えるようになり、アウトカムが変化します。アウトカムが変化すると、役に立った実感を持てるようになりました。
言い方を変えると、受動的に読むのではなく、能動的に読むということです。受動的に読むと、知識を蓄積しようとしますが、知識は蓄積しただけでは使えません。知識の蓄積はハードディスクに保管しておくようなものです。しかも、そのハードディスクは日々データが消えてしまうのです。それに対して、能動的に読むと、知識を拾い、それを自分自身の経験と掛け合わせて、自分を進化させることができます。脳をアップデートするようなものです。
現代の世の中の変化は速く、知識はすぐに古くなってしまいます。それでも基礎となる知識は変わらず、大切であることは言うまでもありませんが、日常的に得られる殆どの情報は、どんどん変化していきます。検索が容易になったことで、情報を蓄積しなくても、情報を得る方法を知っていれば、最新の情報を必要な時に引き出せます。
この本を読んで、どう考え、何が変わるか?
私は本を読むにあたって、この本を読んで、どう考え、何が変わるかを自問自答しながら読むようにしています。書かれていることを抜き出して、それに対して自分の意見を考え、何が変化するのか考える必要があります。そのことでアウトプットを意識した読み方ができるようになります。
私は箇条書きにすることが多いです。少なくとも1つは探すようにしていますが、何もない時は、さっさと読むのをやめて、次の本を読みます。
このように自分の頭で考えることによって、本に書かれていることが、あたかも自分の経験・知識となり、自分の意見として述べることができるようになります。
おすすめの媒体と端末は?
紙の本を捨てるのは気が引けるので、可能なものはKindleで読んでいます。Kindle Unlimited(読み放題)にも登録しているので、読みたい分野を5-10冊ぐらいまとめて拾い読みします。読みたい時にすぐ購入して読めるのが、何より良いです。
» Kindle Unlimited
私が読書に使っている端末はiPadです。机に座って読む時は、隣にmacを開いて、メモしたり、Googleで調べながら、本を読んでいます。
読書法が変わったことによる変化は?
このように読書法が変わったことで、どのような変化があったかをまとめました。
- 本棚のスペースが減り、部屋がスッキリした。命の危険がなくなった(笑)。
- 残しておきたい知識はPDFにすることで、常に閲覧できるようになった。
- 拾い読みすることで、1冊を読む時間が劇的に早くなった。
- 同時に何冊も読むことで、多様な視点で物事を考えやすくなった。
- 本屋に行く頻度は変わらなかった(本屋の楽しさは変わりませんでした)。
- 実は、YouTubeや講演を聴く時にも、同様の手法が使えます。
まとめ:知識を蓄積する読書法をやめて、アウトプットするためのツールとして本を活用しよう。
・ 本は受動的ではなく能動的に読み、脳をアップデートしよう。