腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)の腹膜縫合:内視鏡外科技術認定対策【外科医向け】

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技術認定医を目指している外科医「内視鏡外科の技術認定医になることを目指しています。腹膜縫合がうまくなるにはどうしたらいいでしょうか?」

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

内視鏡外科の技術認定では手術動画を提出して評価されます。鼠径ヘルニアの腹膜縫合を例に、そのポイントを解説します。

鼠径ヘルニアで技術認定を取得を目指して修練を重ねてきた私がお答えします。

縫合手技を練習するための良い方法はありますか?

近日公開予定。

縫合手技を練習するためには、どんな道具が必要ですか?

近日公開予定。

TAPP法の腹膜縫合を、動画で解説します

右鼠径ヘルニアに対して、TAPP法による腹腔鏡下右鼠径ヘルニア修復術を日帰り手術で行いました。腹膜縫合の動画をノーカット解説付きでアップしました。

手術動画ですので、苦手な方は閲覧にご注意ください。

この動画のポイント

  • 右端に1針縫合後に、左端から連続縫合し、右端の糸を用いて糸を結ぶ。
  • 外科結びはUnderwrap2回、Overwrap、Underwrap、OverWrapの順。
  • 糸は、3-0ポリゾーブ CV-13 丸針 18cmを使用(5mmポートから引き抜きで挿入可能) 。
  • 5mmの直視鏡を使用。
  • 鉗子は、右手がカールストルツの持針器、左手がカールストルツのメリーランド。
  • 縫合のリズムは、Stitch(右手鉗子で腹膜を縫う)→Catch(左手鉗子で針をつかむ)→Switch(右手鉗子に針を持ち替える)→Stretch(左手鉗子で糸を引っ張る)。

縫合時に意識していること

  • 縫い始める前に、どのように縫合するかイメージする。
  • 針の湾曲に逆らわないように、手首を動かす。
  • 腹膜は破れやすいので、運針で引き裂かないように愛護的に扱う。
  • 針が動いても安全な領域、危険な領域を意識する(特に針を持っている時)。
  • 右手鉗子だけで操作せず、左手鉗子との協調運動を意識する。
  • 腹膜にテンションがかかる時は、気腹圧を下げる。
  • 無駄な操作を減らし、丁寧にゆっくりと。
  • 画面の真ん中で手技を行えるように、スコピストに声を掛ける。

まとめ:縫合のリズムは、Stitch→Catch→Switch→Stretchです。

この記事のポイントをまとめます。

  • 腹膜縫合は両側の鉗子を協調して動かすことが大切です。
  • 落ち着いて、丁寧にゆっくりと鉗子を動かします。
松下公治 写真

松下「縫合手技はドライボックスで練習し、型を身につけることが大切です。」

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