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薬を1週間飲んで胃がん予防【ピロリ菌除菌】

質問者
「薬を1週間飲んで胃がんを予防できるって本当ですか?」
ヘルニア外科医 松下
「ピロリ菌を除菌する薬を飲むことで、胃がんを予防できますので、その疑問に答えます。」

薬を1週間飲んで胃がんを予防できるって本当ですか?

胃がん予防
薬を1週間飲んで胃がんを予防できます

ピロリ菌をやっつける薬を1週間飲んで、ピロリ菌を除菌することで、胃がんを予防できます。

胃がんの主な原因は、ピロリ菌感染です。

ピロリ菌に感染することによって、胃粘膜に炎症(胃炎)が起こり、胃粘膜の萎縮や腸上皮化生を引き起こし、胃がんのリスクが上昇すると考えられています。

日本は胃がんの発生率が高い地域です。

最近では、中学生を対象に尿検査によるピロリ菌感染のスクリーニング検査を行う自治体も出てきました。

がんの統計2021年版」によると、2人に1人が一生のうちにがんと診断されます。1年間でがんになる人(罹患数)は約101万人で、大腸がん約16万人、胃がん約14万人、肺がん13万人の順に多いです。罹患数はどのがんも年々増えていますが、胃がんは年々減っていて、ピロリ菌を除菌できるようになった成果が大きいと考えられます。

がん予防の概説は、国立がん研究センターによる「科学的根拠に基づくがん予防」の冊子をダウンロードできます。

がんは生活習慣や感染症が原因となるので、予防できるがんは予防しましょう。

» 国立がん研究センター「科学的根拠に基づくがん予防」

ピロリ菌とは?

ピロリ菌とは、ヘリコバクター・ピロリという胃の粘膜に感染する菌です。

胃内は強い酸性なので、細菌はいないと考えられていましたが、1982年に胃内にピロリ菌という細菌が発見されました。

ピロリ菌はウレアーゼという酵素を分泌することで、尿素からアンモニアを作り出して胃酸を中和し、胃内に生存しています。

明らかな感染経路はわかっていませんが、子どもの時に口から侵入して感染することが多く、一度感染すると感染は続くといわれています。

ピロリ菌に感染している人は、世界で約50%、日本で約35%です。

ピロリ菌は胃粘膜に感染し、ピロリ感染胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、リンパ腫、胃過形成性ポリープなど様々な病気を引き起こします。

ピロリ菌に感染しているかどうか調べる検査

ピロリ菌の診断法はいくつかありますので、個々で最適な検査を選ぶ必要があります。

  • 迅速ウレアーゼ試験:内視鏡検査で組織を生検。すぐに結果が出る。
  • 尿素呼気試験:呼気(吐いた息)で検査。除菌の判定に有用。
  • 抗体検査:血液や尿で検査。過去の感染でも陽性となることがある。
  • 便中抗原検査:便で検査。除菌の判定に有用。
保険適応の条件として、まず胃の内視鏡検査でピロリ菌感染胃炎を疑い、次にピロリ菌に感染しているかどうかの検査を行い、そして、ピロリ菌陽性であれば除菌治療を行うといった、順序が決められています。順序通りに行わないと、自費診療になりますので、注意が必要です。

ピロリ菌を除菌する方法

ピロリ感染胃炎に対するピロリ菌の除菌治療は、保険適応で治療ができます

ただし、内視鏡検査でピロリ感染胃炎であることと、検査でピロリ菌が陽性であることを確認する必要があります。

胃薬と2種類の抗菌薬を7日間内服することで、除菌成功率は70%〜80%程度です。

除菌終了後4週間以上経過したら、除菌できたかどうかを検査して判定します。

除菌成功後に再感染することは稀です。

ピロリ菌の除菌治療が保険適応となる疾患

  • ピロリ感染胃炎
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 早期胃がんに対する内視鏡治療後胃のピロリ感染症
  • 胃MALTリンパ腫
  • 特発性血小板減少性紫斑病

ピロリ菌感染のガイドライン

日本のピロリ菌感染のガイドラインは、H.pylori感染の診断と治療のガイドライン 2016改訂版(先端医学社)で、日本ヘリコバクター学会が公表しています。

» H.pylori感染の診断と治療のガイドライン 2016改訂版(フリー)

まとめ:薬を1週間飲んで胃がんを予防できます。

・ ピロリ菌とは、ヘリコバクター・ピロリという胃の粘膜に感染する菌です。
・ ピロリ菌は胃粘膜に感染し、ピロリ感染胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、リンパ腫、胃過形成性ポリープなど様々な病気を引き起こします。
・ ピロリ菌を除菌するには、胃薬と2種類の抗菌薬を7日間内服します。

 

ヘルニア外科医 松下
「胃がんは予防可能な病気になりました。是非、胃の内視鏡検査を行い、ピロリ菌に感染しているかどうか調べることをお勧めします。」

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