このブログについて
私は腹腔鏡を使った低侵襲手術に興味を持ち、鼠径ヘルニア・虫垂炎(盲腸)の日帰り手術について研究し、その普及・発展に尽くしています。
このブログは、2016年に個人でサイトを立ち上げ、医療情報を公開してきました。
記事の中立・公平性を保つために広告は配信せず、信用・透明性を保つためにプロフィールを公開しています。
全ての記事を私自身が執筆し、責任を持って管理しています。
足のつけ根が膨らむのは、鼠径ヘルニア(脱腸)が原因かも?
- 立つと足のつけ根が膨らみ、手で押したり横になると膨らみが無くなる
- 足のつけ根に違和感や痛みがある
- 足のつけ根から陰嚢にかけて腫れている
これらの症状があったら、鼠径(そけい)ヘルニアが原因の可能性があります。
悪化するまで放っておかずに、ヘルニア外来に受診しましょう。
放置しておくと、腸が嵌頓するリスクと、鼠径ヘルニアが悪化するリスクがあります。
以前は入院して鼠径部を5cmぐらい切って手術をしていましたが、今では小さい傷で腹腔鏡を使って日帰り手術で治せます。
鼠径ヘルニアの日帰り手術は、日本では1.3%に過ぎませんが、欧米各国では20〜92%と普通に行われています。
日帰り手術なら日常生活を続けたまま手術が受けられ、身体的にも社会的にも負担が軽くなります。
質問者「鼠径ヘルニア(脱腸)とは、どんな病気ですか?日帰りで手術ができるって本当ですか?」ヘルニア外科医 松下「鼠径ヘルニアは日帰り手術で治せます。ヘルニア外科医の私が、鼠径ヘルニアについて答えます。[…]
虫垂炎(盲腸)を抗菌薬で散らした後、放っておいて大丈夫ですか?
虫垂炎(盲腸)を抗菌薬で散らすと、虫垂が残っているため、再発のリスク(治療後5年以内に約40%)、腫瘍のリスク(約1%)が問題です。
次回再発した時に手術するのも選択肢ですが、いつ再発するかは予測できません。
虫垂炎を抗菌薬で散らした後、炎症が治まってから待機的に手術を予定して、日帰り手術を行うこともできます。
一旦炎症が治まってしまうと、虫垂の腫れは軽くなり、手術は短時間で、体の負担は少なくなります。
質問者「虫垂炎(盲腸)とは、どんな病気ですか?日帰りで手術ができるって本当ですか?」ヘルニア外科医 松下「虫垂炎は日帰り手術で治せます。外科医の私が、虫垂炎について答えます。」虫垂炎(盲腸)と[…]