ヘルニア外科医として手術を続けながら、クリニックを経営している。
手術も経営も、突き詰めれば判断の連続である。
どこを剥離し、どこで手を止めるか。
何に投資し、何をやめるか。
迷い、葛藤しながら、それでも判断を下している。
このブログは、外科医と経営者、その両方の立場で考えてきたことを書いている。
ヘルニア外科医 松下 公治
松下 公治(まつした こうじ)。
埼玉外科クリニック院長、医療法人博文会 理事長。
専門は鼠径ヘルニア。
腹腔鏡による日帰り手術の診療を専門に行っている。
消化器外科医として
2004年に宮崎大学医学部を卒業し、外科医になった。
それから二十年余り、消化器外科医として幅広い手術に携わった。
消化器がんの手術も、腹部救急の緊急手術も執刀した。
開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術。
そのすべてを経験してきた。
手術室の外では、集中治療室での重症管理、周術期管理、抗がん剤治療、内視鏡治療、カテーテル治療にも従事した。
小手術を除いた執刀数は、5,000件を超える。
ヘルニア外科医へ
幅広い手術を経験する中で、私は鼠径ヘルニアに軸足を移していった。
2015年、腹腔鏡ヘルニアセンター長に就いた。
2017年から、腹腔鏡による日帰り手術を始めた。
その後、鼠径ヘルニア統括医師として外科チームの診療をまとめる立場も経験した。
鼠径ヘルニア手術の執刀は2,500件を超える。
前職を含め、携わった日帰り手術は6,000件を超えた。
臨床で得た知見は、学会発表や論文として形にしてきた。
腹腔鏡による日帰り鼠径ヘルニア手術の短期成績をまとめた論文は、日本臨床外科学会雑誌の優秀論文賞をいただいた。
内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)を取得してからは、同じ資格を目指す医師への手術指導も続けている。
経営者になる
2022年、埼玉外科クリニックを開院した。
2024年には医療法人博文会を設立し、理事長となった。
外科医としての判断は、目の前の患者と手術に向いていた。
経営者としての判断は、人と組織、そしてお金にも向けなければならない。
同じ一人の人間が、二つの判断を下す。
その間で考えたことを、このブログに残していく。
目指している医療
私が目指しているのは、手術による負担を最小限にする医療である。
負担は、身体的な負担だけではない。
不安や緊張という精神的な負担がある。
仕事や家庭を離れなければならない社会的な負担がある。
腹腔鏡手術と日帰り手術は、これらを減らせる組み合わせだと考えている。
経験と工夫を重ね、その質をさらに高めていきたい。
このブログについて
「外科医と経営者としての判断」は、経営、キャリア、そして考え方についての私見を書く場所である。
手術室で下す判断と、経営者として下す判断。
その二つは、ときに同じ方向を向き、ときにぶつかる。
目の前の患者にとっての最善と、組織として続けていくための選択。
その間で迷い、考えてきたことを書いている。
題材は、日々の診療と経営の現場から拾う。
なぜ開院したのか。
何を大切にし、何を手放してきたのか。
人と組織に、どう向き合っていくのか。
ここに書くのは、答えではない。
いまも考え続けている、その途中である。
略歴
- 2004年 宮崎大学医学部 卒業、医師免許取得
- 2004年 横須賀市立うわまち病院
- 2006年 西吾妻福祉病院
- 2008年 Oregon Health & Science University 短期留学
- 2008年 東京北医療センター
- 2010年 自治医科大学附属さいたま医療センター
- 2011年 東京北医療センター
- 2013年 練馬光が丘病院
- 2015年 イムス三芳総合病院 腹腔鏡ヘルニアセンター長
- 2017年 東京外科クリニック 特任院長(兼務)
- 2018年 板橋中央総合病院 鼠径ヘルニア統括医師
- 2022年 埼玉外科クリニック 院長
- 2024年 医療法人博文会 理事長
主な資格
- 日本外科学会 外科専門医
- 日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医、消化器がん外科治療認定医
- 日本内視鏡外科学会 技術認定医(ヘルニア)
- 日本ヘルニア学会 鼠径部ヘルニア修得医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- 厚生労働省 臨床研修指導医
- Intuitive Surgical ダビンチ コンソールサージャン ライセンス
学会・研究会での主な役職
- 日本ヘルニア学会 評議員
- 日本内視鏡外科学会 評議員
- 日本臨床外科学会 評議員
- 日本外科系連合学会 評議員
- 埼玉ヘルニア研究会 世話人
- 東京ヘルニアアカデミー 世話人
- 医学雑誌の査読者(Asian Journal of Endoscopic Surgery、日本ヘルニア学会誌)
論文・学会発表
論文、学会発表、講演の一覧は、クリニック公式サイトの院長紹介に掲載している。