埼玉外科クリニックについて

私が院長を務める埼玉外科クリニックは、鼠径ヘルニアの日帰り手術に特化した外科クリニックである。

診療するのは、一つの病気だけ。
手術は一日三名まで。
すべての手術を、院長である私が執刀する。

このページでは、クリニックの概要とあわせて、なぜこの形のクリニックにしたのかを、設計した本人の立場から書いている。

鼠径ヘルニア日帰り手術の専門クリニック

埼玉外科クリニックは、2022年9月、さいたま市大宮区に開院した。
JR大宮駅の西口から、歩いて数分の場所にある。
2024年には医療法人博文会を設立し、法人として運営している。

診療の対象は、鼠径ヘルニアのみ。
腹腔鏡による手術を、全身麻酔のもと、日帰りで行っている。

一つの病気に絞った理由

開院にあたり、一般的な外科診療はあえて行わないと決めた。
外傷の処置も、内視鏡検査も、健康診断も、予防接種もしない。

鼠径ヘルニアの診療を磨き上げることに、すべてを注ぎたかったからだ。

一つの手術に絞れば、クリニックのすべてをそこに合わせて設計できる。
手術器具。
手術室の設備。
麻酔の体制。
院内の動線。
スタッフの教育。
予約から術後のフォローまでの流れ。

約一時間の手術のために、診療体制の全体を組み立てている。

何をやるかと同じくらい、何をやらないかを決めること。
それが、開院で最初に下した経営の判断だった。

手術は一日三名まで

手術は、一日三名までに限っている。
開院当初から変えていない方針だ。

日帰り手術は、簡単な手術ではない。
手術そのものの質に加えて、術前の準備、麻酔の管理、術後の観察、帰宅の判断、その後のフォロー。
そのすべてが機能して、初めて成り立つ。

件数を増やせば、どこかに無理が生まれる。
一例ごとの完成度を保てる数として、三名という線を引いた。

院長がすべての手術を執刀する

初診で会った医師が手術を行い、術後まで診る。
この一貫性を、クリニックの前提にしている。

鼠径ヘルニアの手術は、標準化された手術だ。
それでも、体格、ヘルニアの状態、組織の強さなどは、一人ひとり違う。

診察で得た情報を、手術中の判断に生かす。
手術で見たことを、術後の説明につなげる。
それができるのは、同じ医師が通して診るからだと考えている。

少人数のチームで

外科医は、私一人。
手術の麻酔は、麻酔科専門医が担当している。
看護師と医療事務を合わせても、小さなチームだ。

外来から手術、術後まで、同じスタッフが患者さんに関わる。
少人数だからこそ、方針を言葉にして共有し、同じ方向を向いて動ける。

チームが小さいことは、制約でもある。
だが、判断のラインを全員で持てることは、それ以上の強みだと思っている。

規模より、質を

医療機関の成長には、いくつかの形がある。
診療日を増やす。
手術件数を増やす。
医師を増やす。
分院を出す。

埼玉外科クリニックは、その道を選んでいない。
規模が大きくなるほど、一例に注げる集中力も、院長が直接関われる範囲も、限られていくからだ。

規模を広げるより、質を深める。
件数を追うより、一例の完成度を高める。
それが、このクリニックの成長の形である。

中を見えるようにしておく

診療の内容や手術の方針に加えて、手術件数や成績を公式サイトで公開している。

手術を受ける側からは、クリニックの中で何が行われているのかが見えにくい。
だからこそ、見えるようにしておくこと自体が、信頼の土台になると考えている。

今では年間500件以上の手術を行っている。
2026年には、日本短期滞在外科手術研究会から、日帰り短期滞在手術医療機関として認定を受けた。

目指している医療

医療法人博文会は、ミッションに「手術の常識を打ち破り、日帰り手術で感動を」を掲げている。

手術に伴う負担は、身体的な負担だけではない。
不安や緊張という精神的な負担がある。
仕事や家庭を離れなければならない社会的な負担がある。

そのすべての負担をできる限り小さくし、患者さんが安心して元の生活に戻れるよう支えること。
それが、このクリニックの存在意義である。

法人名の「博文」は、論語の「博文約礼」からとった。
広く学び、それを礼に照らして行いに移す。
開院の前も後も、変わらず大切にしている姿勢だ。

このブログとの関係

クリニックの公式サイトでは、鼠径ヘルニアという病気のこと、手術の方法、受診の流れなど、患者さんに向けた情報を発信している。

このブログで書くのは、その裏側である。
なぜこの形のクリニックにしたのか。
何を決め、何を手放してきたのか。
外科医として、経営者として、いまも考え続けていることを書いている。

クリニックの概要

  • 名称:医療法人博文会 埼玉外科クリニック
  • 所在地:埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-268 エイコービル3階
  • 開院:2022年9月
  • 法人設立:2024年3月(医療法人博文会)
  • 院長・理事長:松下 公治
  • 診療内容:鼠径ヘルニアの腹腔鏡による日帰り手術

主な沿革

  • 2022年9月 埼玉外科クリニック 開院
  • 2023年12月 累計手術件数500件
  • 2024年3月 医療法人博文会 設立
  • 2025年2月 累計手術件数1,000件
  • 2025年5月 手術室を拡張
  • 2026年1月 累計手術件数1,500件
  • 2026年9月 日本短期滞在外科手術研究会 日帰り短期滞在手術医療機関に認定

公式サイト

診療内容、手術成績、受診の方法などの詳細は、クリニック公式サイトに掲載している。

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