-
思考
外科医が手術室で「今」に集中できる理由|準備が「今を楽しむ」をつくる
今を楽しめるのは、準備を重ねてきたからだ。 手術室で、余計なことが消える 手術室に入ると、余計なことを考えなくなる。 昨日のこと、明日のこと。クリニックの経営のこと。まだ解決していない問題のこと。 そうしたものが、すっと消える。 目の前の患者... -
思考
「いつかやろう」から動き出すには|失敗をデータと捉える考え方
失敗を恥ではなく、データとして見る。そう思えたとき、動き出すことの重さが変わった。 「いつか」は、待っていても来ない いつかやろう、と思っていることがある。 もう少し準備ができたら。時間に余裕ができたら。自信がついたら。 私にも、長い間そう... -
思考
忙しいのに前に進まない理由|選択と集中は「捨てる」ことから始まる
すべてを抱えていた頃、何も深まらなかった。捨てることを選んで、初めて深さが生まれた。 忙しいのに、前に進んでいない 予定は埋まっている。やることはある。毎日、動いている。 それなのに、一年後に振り返ると、この一年で何が変わったのか、と首をか... -
経営
クリニックのミッションをどう決めたか|経営計画は「なんのために」から
判断の軸は、数字からではなく、「なんのために」という問いから生まれた。 経営計画は、数字の話だと思っていた 経営計画を立てるという作業を、私は最初、数字の話だと思っていた。 売上の目標。患者数の見通し。コストの管理。 どう増やし、どう抑える... -
思考
何でもできる外科医をやめた理由|掛け合わせで決めた自分の立ち位置
何でもできることは、選ばれる理由にはならなかった。立ち位置を決めて初めて、自分にしかできないことが見えてきた。 「何でもできる外科医」でいようとしていた 勤務医として働いていた頃、私は何でもできる外科医でいようとしていた。 消化器も、乳腺も... -
思考
SWOT分析を自分に当てはめる|内側と外側を分けて、強みと弱みを見極める
強みと弱みは内側に、機会と脅威は外側にある。この二つを分けずに見ると、自分の現在地は正確には見えない。 「強みは何か」と聞かれて、詰まった 「あなたの強みは何ですか」 そう聞かれて、すぐに答えられる人は多くない。 私もそうだった。 外科医とし... -
思考
医師が経営者になって始めた自己分析|「自己経営」という考え方
人を診ることには慣れていた。自分を診たのは、経営者になってからだった。 外側ばかりを診てきた 外科医として20年以上、私は人を診る仕事をしてきた。 患者さんの状態を把握する。問題を特定する。最善の治療を判断する。 それが、私の仕事だと思ってい... -
思考
「先生にお任せします」と言われたとき|医師が判断の後も問い続ける理由
医療に、完成形はない。だから、判断を引き受けた後も、問い続けるしかない。 「先生が一番いいと思う方法で」 「先生が一番いいと思う方法でお願いします」 診察室で、何度も聞いてきた言葉だ。「先生にお任せします」も、同じ意味の言葉だと思う。 信頼... -
思考
医師の仕事の本質とは|正解のない判断を引き受けるということ
医師の仕事の核心は、正解を出すことではない。正解のない判断を、自分の言葉で引き受けることだ。 正解を探していた頃 外科医になりたての頃、私は正解を探していた。 この症例に、最善の術式は何か。この患者さんに、最適な説明は何か。この判断に、正し... -
思考
「一意専心、日々精進」|消化器外科医がヘルニアに絞った理由
「一意専心、日々精進」。掲げた言葉ではない。毎日を繰り返すうちに、それが自分の軸だったと気づいた。 掲げた言葉ではなく、気づいた言葉 大切にしている言葉を聞かれて、すぐに答えられる人がいる。私はそうではなかった。 誰かに教わった言葉でもない... -
経営
医療を変えるのは制度か、現場か|開業医が考えるボトムアップの変化
医療を変えるのは、制度ではない。目の前の判断を引き受け続ける、一人ひとりの積み重ねだ。 医療は制度から変わるのか 「医療を変えるには、制度を変えなければならない」 そう言われることが多い。 制度が変われば、診療報酬が変わる。診療報酬が変われ... -
外科
外科医の将来はどうなるか|技術が標準化されても、判断は人に残る
技術がどれほど標準化されても、判断は最後まで人間に残る。これからの外科医は、その判断を引き受ける存在だ。 外科医になると決めたとき、私の中にあった像 外科医になると決めたとき、私の中に一つの像があった。 手術室に立つ。メスを握る。患者さんを... -
経営
クリニックが患者に選ばれる理由はどこにあるのか|院長が自分に問うこと
選ばれる理由は、外にあるのではない。何を引き受け、何を引き受けないかという判断の積み重ねの中にある。 患者さんには聞かない問い 「なぜ、このクリニックを選んだのですか」 患者さんにそう聞くことは、ほとんどない。だが開業してから、私はこの問い... -
経営
医療法人の理事長になって変わったこと|逃げ道が減り、見えてきたもの
経営者として「続ける」を引き受けるとは、逃げ道が減ることだ。逃げ道が減ったとき、初めて、何を守りたいのかが見えてくる。 外科医として判断を引き受けることと、経営者として「続ける」を引き受けることは、性質がまったく違う。理事長になってから、... -
経営
医師と経営者の判断はなぜぶつかるのか|院長が抱える二つの視点
外科医の判断と経営者の判断は、どちらも正しいまま、ぶつかる。その矛盾から目を背けないことが、両方を担う者の仕事だと私は考えている。 手術室を出ても、判断は切り替わらない 手術室を出た直後に、経営会議が始まることがある。 腹腔鏡を置き、数字の...